株式会社シェイク 様

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ピグリフで進化するチームコミュニケーション


piglyph(ピグリフ)をご利用いただいている企業さまの活用事例をご紹介します。

株式会社シェイク様は、「リーダーシップ開発」を軸とした人材育成・組織開発を通じて、イキイキと働く人・組織づくりを実現しています。Human Resource Consulting 部門 部門長 鈴木邦治さん、アソシエイト 村上由香理さんにお話を伺いました。

株式会社シェイク様とは、ピグリフを活用したチームビルディングワークショップを共同開発しており、お客様にご提供しています。
 対話をリアルタイムにグラフィック変換する「piglyph」を活用 チームビルディングワークショップを株式会社シェイクと共同開発

組織開発のプロフェッショナルから見たピグリフの特徴や、組織開発分野におけるピグリフの活用についてインタビューをしました。ピグリフを使ったチームビルディングワークショップにご興味のあるかたは、こちらからお問い合わせください。


スキル差が表出するアウトプット課題を解決するピグリフの可能性

ー 本日はよろしくお願いします。まず、お二人がどんなお仕事をされているのかを教えてください。

鈴木さん:
これまで人材開発の領域で研修の企画提案、プログラム開発、組織課題に対するコンサルティングなど、多岐にわたる業務に携わってきました。現在はコンサルティング部門の責任者として、事業運営を行っています。そのなかでも常に並行して取り組んできたのが、ファシリテーターとしての仕事です。新入社員研修、リーダー研修、管理職研修などのプログラムでファシリテーションを担当しています。

村上さん:
私も同様に研修のプログラム開発やクライアントへの施策提案に携わっています。特に若手のキャリア開発を目的としたプログラムを作成してウェビナーで発信し、実際にファシリテーターとしてプログラムを進行しています。

ー ピグリフを初めて見たときに、どんな印象を受けましたか?

鈴木さん:
ビジュアルで共通認識を創っていくというコンセプトに新しさを感じました。私たちが提供する研修では、自分の仕事に対する考えを自分自身で解釈するためや、それを他者と共通認識にするために言葉を使っています。抽象的に捉えると、「個人が持つ認識を他者と共有化、共通化していくことを言語で支援する」ということです。これまでは言語を使っていたのに対し、それとは異なる「ビジュアル」を起点にするというところが新鮮でした。

頭の中のイメージを具体的にアウトプットする能力は、人によって差があります。例えば絵を描くことでアウトプットができますが、絵を描くという行為が少し専門的であり、世間一般の人がなかなか踏み込めない領域です。ピグリフは、そのようなアウトプットの課題を解決できるツールであり、言語以外のコミュニケーション手法を誰しもが手にできる可能性を感じました。

組織やビジネスの世界では、これまで効率性や正確性が重視されてきましたが、これからは色々なものを掛け合わせて、今ないものを創り出していく必要性が高まっています。今後重要になるのは、個人が持つイメージをどれだけ具現化できるかという点です。ピグリフのようなツールを使い、スキルが無くても誰もが効果的に頭の中のイメージを具現化できる手法を手にすることで、世の中の可能性がさらに広がっていくと考えています。

心理的安全性を阻害する「不安」をピグリフの「気軽さ」と「楽しさ」で乗り越える

ー 鈴木さんは、ピグリフ公認ファシリテーターとして継続的にピグリフをお使いいただいていますが、熟練者から見て、ピグリフにはどのような良さを感じていますか?

鈴木さん:
まず、「気軽さ」と「楽しさ」はキーワードだなと思っています。話している内容がすぐにイラストで出てくるのは、やっぱり気軽ですよね。話している人は何も動かさずに話すだけで可視化がされていく。そして、ピグリフで描かれるイラストには柔らかさとファニーさが含まれていて、そこから楽しげな雰囲気が生み出されていく。これまでにないものを創っていくときって、みんな不安だし、「そんなこと言って馬鹿なんじゃないか」、「この人は何も知らないじゃないか」と思われる不安を誰しもが抱えています。でも、ピグリフを使ってコミュニケーションすることで、そういった不安感を低減させる力があるなと感じています。

あとは、ピグリフの特徴であるイラストと言語を組み合わせることで、これまでにない具体と抽象の度合を表現していけることが良さだと思います。「ゴッホの絵を見て何を感じるか?」というのと同じで、イラストだけだと抽象度が高く、共通認識を創っていく際には解釈の幅が広くなりすぎてしまいます。言語情報とうまく組み合わせることがピグリフの良さを引き出すポイントですね。

イラストとテキスト情報を使った対話のリアルタイム可視化

イラストが多面的な解釈を引き出す

ー 村上さんから見て、ピグリフの印象はいかがでしょうか?

村上さん:
イラストをきっかけにお互いが認識のずれに気づくことができるというのが面白いところだと思っています。 言葉のコミュニケーションだと、言語上綺麗になっているからこそ認識のずれに気づくことなく、対話が進んでしまうことがありますよね。例えば、同じ「花」という言葉を使っているけれど、それぞれが想像している花は実は違うみたいな。 そこにイラストをプラスしたコミュニケーションがあることで、ある人が思い浮かべていたのはピンクの花だったけど、他の人は黄色の花だった、といった認識のずれに気づくことができる。ピグリフを介することで、そのようなずれを認識できるという価値があるのかなと感じています。

鈴木さん:
これまで言語しかなかったところに、イラストというもう一つの表現軸ができたことによって、解釈がより多面的になり、結果として共通の認識が得られやすくなるということかと思います。テキストコミュニケーションと音声のコミュニケーションで二軸の表現手段を持っていたところに、グラフィックコミュニケーションでもう一軸獲得したといったイメージですね。

ピグリフで「一体感」というワードを使うと、ラグビーのスクラムを組んだようなイラストと、また別のダイバーシティのイメージで異なる色の人が手を繋ぎ輪になったイラストが提案されます。やはり微妙にニュアンスが違っていて、スクラムのように同じものに向けてみんなが力を合わせていこうというイメージなのか、はたまた、それぞれが違うものを出し合うことで協力していこうというイメージなのか、「一体感」の捉え方の違いもイラストを出すことで深く理解し合えます。イラストのポップさも相まって、イメージとのずれがあれば、違いを声に出しやすく、結果として認識を揃えることに繋がります。

一つの言葉から様々なイメージのイラストが提案される

チームビジョン構築をワークショップで支援

ー お二人には、ピグリフの特徴を活かしたチームビルディングワークショップを作り上げていただきました。このワークショップについて教えていただけますか?

鈴木さん:
このワークショップは、3~6人程度のチームを対象にしたオンラインワークショップです。設定したテーマについて参加者の方に対話をしていただき、その対話内容をファシリテーターがピグリフを使ってリアルタイムに可視化します。参加者の方は、リアルタイムに可視化されたものを見ながら、さらに対話を深めていきます。テーマ設定は、チームの抱える課題や状況に応じて変わりますが、一人一人が持つビジョンの共有や、チームに対する思いの共有など様々です。1回1時間程度のフルオンライン形式の参加しやすいワークショップになります。

このワークショップの特徴は、3点です。

1つ目は、これまでお話ししたように、ビジュアルを活用して一人一人の認識の違いや共通点をより鮮明にしていくことで、深い相互理解を作っていくというところです。

2つ目は、ワークショップを進行するファシリテーターが第三者として対話に入ることで、フラットな場を作るという点です。やはり、普段から関係のある当事者同士だと、一人一人の考えを引き出したり、共通のビジョンを描いていくというのはなかなか難しいのが実情です。第三者が介入して、フラットな場を作ったうえで、ピグリフのポップさをうまく使いながら実現していくというところが特徴的な点です。 

3つ目は、手軽さです。このワークショップは長くても1時間半で実施していくものなので、普段のチームミーティングとの置き換えができ、使い勝手の良さがあります。

チービルディングワークショップでの可視化の一例

ワークショップと聞くと、ある程度時間をかけて実施するイベントという印象がありますが、それとは反対の手軽さという観点は面白いですね。

鈴木さん:
小規模なワークショップだからこそ発揮できる魅力です。多くの部署で定期的にミーティングを開催しているので、月に1回とか、四半期に1回とかのタイミングで、いつものミーティングをこのワークショップに置き換えていただき、自分たちのビジョンをアップデートし続けるという使い方があると思います。

人は常に変化するので、人の集合体であるチームも変化し続けています。当然、チームで一度決めたことも変わるべきだし、それは外部環境によって変わらざるを得ないことがあります。チームが順調にいっている時はそのままの路線で進もうとなりますが、厳しい状況になった時には、また違うモデルを作らないといけない。同じチームであったとしても、状況に合わせてチームビジョンを変えていかないといけないですよね。一度基盤となるものを作って、それを健康診断の様に定期的に見直す、自分たちの船がちゃんと目的の島に向かっているか確認し、潮に流されていたら方向転換する、そういったことを考える場としてこのワークショップを活用できるのではないかと思います。

ワークショップを受講したお客様からは、どのような感想をいただいていますか?

鈴木さん:
まずは、相互理解という側面で効果を感じていただけているようです。
どんなに長く同じチームで活動していてお互いを知っていると思っていても、やっぱり理解しきれていない部分はあるんですよね。例えば、なぜこの仕事を始めたのかとか、大学での専攻は知っているけど、なぜそれに興味もったのかは知らない。突き詰めていくとその興味は小学校時代の原体験がから始まっていたりします。その人がどういう変遷を辿ってきた人なのかというところまではなかなか理解しきれていない。そういったところについてワークショップを通して理解を深めていくことが、チームビルディングに繋がっているようです。

もう一つは、納得性の高いチームビジョンを創ることができるという点です。
チームメンバーそれぞれの価値観や理想が違うので、メンバー全員が100%納得するものはないですが、それでも全員が折り合いをつけて、協力していける。そんなビジョンをこのワークショップを通じて共通認識として持つことができます。実際にワークショップに参加いただいた方から、「ビジュアルを使うことで各自のやりたいことの共通認識が図れ、チームとして同じ方向に向かっていける感覚を持てた」という声を多くいただきました。

ー 実際にお客様の行動変容に繋がっているのは嬉しいですね。ワークショップを進行する際に、ピグリフの使い方で工夫しているところはありますか?

鈴木さん:
ただ単に事実を並べて可視化するだけではあまり意味がなくて、より具体性を高める問いかけをしたり、時間軸をずらして原因を掘り下げる問いかけをしたり、可視化をきっかけとした問いが重要です。チームビルディングの例でいうと、一人一人の深層心理を可視化していきたいのですが、事実だけ可視化しても表層心理に過ぎません。可視化された事実をもとに、本人も認識できていなかった深層心理を引き出すことが必要だと感じています。

ー 最後の質問になります。今後、ピグリフでやってみたいことはありますか?

鈴木さん:
ピグリフの良さは、ビジュアルを介して人と人とを繋げていくというところだと考えています。企業での活用を考えると、新設された部署でのチームビルディングや、新入社員や中途社員が部署に入られた際のオンボーディング、M&Aが起きた後の組織の相互理解構築などをお手伝いしていきたいと考えています。


インタビュアーからひとこと

鈴木さんと村上さんには、組織開発のプロフェッショナルならではの視点で、ピグリフの特徴を分析していただきました。ピグリフの特徴と株式会社シェイクさまの組織開発ノウハウのシナジーで、イキイキと働く人・組織づくりに貢献できることを期待しています!

鈴木さん、村上さん、お話を聞かせていただきありがとうごさいました!


ピグリフを使った対話で相互理解を深めたい、チームビジョンの解像度を上げたいと思われた方は、是非トライアルへお申し込みください!